コシアブラ
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ウコギ科。タラノメと同じ仲間で、食べてはコシアブラの方がおいしいと
いう人が多い。
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【食べ方】
タラノメと同様、天ぷらが一番似合う。胡麻和えやコシアブラご飯
(塩味のご飯に、軽く茹でて刻んだコシアブラを混ぜる。)もおいしい。
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【園芸上の留意点】
高温・乾燥を嫌うようなので、毎年、ワラ等を敷いて対処する。
収獲の際は、一番芽と同じ時期に出てきた芽までの採取で我慢
すること。そうすると、次年度は、枝は伸びないが、芽は前年の
倍近く採取できるようになる。これを毎年積み重ねていくと、木が
コブ状(げんこつを握ったようになる。)採取の量も多くなる。
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ザクロ(カリフォルニア)
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アメリカのカリフォルニア州で栽培されている果実の大きい(200〜230g)
種類。ジュースとしてよく利用され、ビタミンCがとても豊富で甘酸っぱい
食味。赤い花も美しく庭木として鑑賞用にも使われ、 自家結実性が
あるので、1本でも実をつける。
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【食べ方】
熟して殻が割れ、中の実が見えるようになったものがおいしく食べ
られる。そのままフレッシュフルーツとして利用するほか
ジュース・グレナデンシロップ・果実酒などに加工する。
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【増やし方】
種・挿し木。
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【園芸上の留意点】
日当たり・排水が良く、暖かい場所を選んで植えつける。
通風が悪くなると葉に斑点病が発生するので、1月〜3月に徒長枝や
混み合った枝を間引く程度に軽く剪定を行なうこと。
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タラノメ
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山菜の代表格。
今では、天然のタラノメを採取するのは指南の技となってきた。
山菜ブームでタラノメを目当てに山に入る人が多くなり、一番芽・
二番芽のみならず、三番芽までも採取する人がいて、翌年、残念
ながら枯れてしまっている光景をよく目にする。採取は、せいぜい
二番芽までの採取が常識である。
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【食べ方】
はかまを除き天ぷらが最高。
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【増やし方】
種・根からの分けつにより容易に増殖できる。
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【園芸上の留意点】
日当たりの良いところを好む。
なるべく、一番芽のみの採取で我慢する。翌年、二番芽と三番芽が
伸びて2つ採取できるようになる。(いづれにせよ、二番芽以降は
食感や味が落ちるので、無理をして採らない方がよい。)
繁殖力が強く、根が張って、そこから新しく生えてくるので場所を考慮
して植えないと驚くぐらいのタラノメ林になってしまう。
しかしながら、味は、天然物には勝てない。
【切り戻し剪定方法】
高木になってしまったら、3年生ぐらいまでの細い木は一番芽
それ以上の太い木は二番芽の採取後、少なくても下から4〜6個の
芽を残して切り戻す。
切り戻す時期が遅れると枯れてしまうので注意!!
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ハリギリ
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タラノメ・コシアブラと同じウコギ科。地域によっては食べない所も
あるようだ。枝にはタラノメよりも大きく鋭い棘を持ち、若芽の時期は
遠くから眺めるとタラノメと間違いやすい。
若芽を採取するが、アクが強く味はいい。
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【食べ方】
天ぷらが最適。胡麻和えもおいしい。
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【園芸上の留意点】
一番芽のみの採取で我慢する。二番芽と三番芽が伸びて、翌年、2つ
採取できるようになる。
【切り戻し剪定方法】 タラノメと同じ。
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ブルーベリー
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目によい果物として注目されており、疲れ目、夜盲症、網膜炎や白内障
などの眼科系疾患に効果をもつといわれている。
早い品種で6月中旬から、晩成品種で9月頃まであるので、長期間
収獲の楽しみを味わうことができる。
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【食べ方】
生食が一番おいしい。ジャムにして保存しておけば、一年中楽しめる。
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【増やし方】
挿し木(3月頃と6月)。
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【園芸上の留意点】
ピートモスを主にした酸性土壌に植える。
異なる品種を混植すれば結実良好になる。
乾燥には弱いのでワラを敷いたりして湿っぽく管理する。
他の果実よりも病害虫にはめっぽう強いので、栽培は楽である。
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マルメロ
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バラ科マルメロ属、果実の形が洋梨形で白色の柔毛があり、収穫期には
果皮が黄色になる。
果実の大きさは200g程度。芳香が強く、果肉が締まっていて日持ちは
するが生食には向かず、マルメロ酒、ハチミツ・砂糖漬け等加工に
適している。昔から、芳香を楽しむだけではなく、咳止め、喉の薬
としても使用されている。
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【食べ方】
砂糖漬け・・・マルメロ3kg、砂糖1〜1.5kg、塩少量
@砂糖、塩をよく混ぜ合わせる。
A果実を2つ割または4つ割にし、芯をくり抜き、なるべく薄くきざむ。
B果肉をきざんだらすばやく砂糖と混合する。
(果肉が変色しやすいので)
C容器に漬け込み、終わったら浮き上がりを防ぐ程度に
軽く押しをする。
D5日ほど経ったら食べられる。(5ヶ月くらいは保存可能)
マルメロ酒・・・マルメロ2kg、氷砂糖500g、焼酎1.8リットル
@果実を丸のまま輪切りにして、芯もそのまま漬ける。
(1cmくらいの厚さ)
Aマルメロと氷砂糖を交互に容器に入れ、その上から焼酎を注ぎ
果実が浮き上がらないように軽く押しをする。
B約1ヶ月くらい経つと飲める。
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メグスリノキ
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カエデ科の落葉樹。日本にだけ自生する珍しい植物で秋には
鮮やかに紅葉するので庭木など観賞用にも最適。
標高700メートル前後の山中に多くみられ、イチョウなどと同じく
雌雄異株(オスの木とメスの木がある)の樹木で、大きいものは高さが
10メートルにも達するものもある。
樹皮は、灰色がかった中に少し黒っぽい色が混ざっており
この樹皮に有効成分のロドデンドロールが含まれている。
煎じて飲んだときの苦味は、このロドデンドロールによる
もの。山間のある地域では、「かすみ目・疲れ目・二日酔い
に良い」ということで目や肝臓に効く「薬木」として
珍重されてきている。
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【煎じ方】
400〜600mlの水に、メグスリノキのチップを10g程度入れ
沸騰したら、火を弱めて10〜15分煎じる。その後、成分を
さらに抽出するため15分程そのまま冷ます。茶こし等でチップを
取り除くと、ワインレッドのお茶の出来上がり。お好みで
あたため直して飲んでもよし、そのまま或いは冷まして飲んでもよし。
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【増やし方】
種や挿し木で増やすことも不可能ではないが、取り木が一番容易。
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【園芸上の留意点】
カミキリムシやクロアリによって枯らされる事もある。クロアリには
特に注意が必要。
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ワサビ
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深山の沢や清水が湧き出した流れの縁に生えている。ワサビは年々
生息地が減少している。
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【食べ方】
通常、ワサビと聞くと刺身などですり下ろして使う根をいうが
山菜の場合には葉茎や花を食べる。熱湯にさっとくぐらせ、熱い
うちに、塩を少々振り強くもんで軽く絞る。さらに細かく刻みビニール袋
やタッパで封をして(冷めないうちに)時間が経つと、ツンとワサビの
辛味や香りがする。後は、お好みで、そのまま醤油をかけて食べても
よし、軽く沸騰させて40〜50℃に冷ました醤油とミリン(1:1)に
漬け込んでもよし、充分火にかけた砂糖と味噌に(40〜50℃に
冷ましてから)混ぜ合わせてもおいしい。
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【増やし方】
種や分けつによって容易に増殖できる。
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【園芸上の留意点】
直射日光を避け、常時湿っている木陰が良い。土は水はけがよい
腐葉土が最適。根や葉茎はなるべく採取せずに、花茎を食べるように
すると、次年度も同じように楽しめる。
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ワサビダイコン
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上記のワサビとは別種。
健康野菜として注目されるワサビダイコン。淡黄色の根茎をすりおろすと
ワサビのようなツーンとした香りがあり、粉ワサビの原料として使われて
いる。栄養価も高く、ビタミンやナトリウム、カルシウム、マグネシウム
などを豊富に含む優れた食材。
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【食べ方】
根が直径2cm以上になればいつでも利用できるが、根は秋から春に
かけての寒い時期だけ辛味があり、もっとも辛味が強いのは冬の
寒い時期で根をすりおろして利用する。若葉や花はサンドイッチや
サラダに入れるとピリッとした風味が楽しめる。冷凍保存にて。
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【増やし方】
早春に根を輪切り(約2cm)にして盛り土に埋める。約2年で直径
2cm位になる。または、早春に種子を播いてから間引く。
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【園芸上の留意点】
冷涼で日当たりが良く湿ったところが最適。根の切れ端からも生育
するので、一度植えると根絶することができないほど強いので
よく考えて植える事。
北海道では川沿いの土手や水田の畦などに野生化している。
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